蓮「――…?何…今…誰か私を呼んだ?」



『こっちだよ蓮』



声のする方を向くとそこには



蓮「…さ…くら?」



1週間前に亡くなったはずの桜の姿があった



桜「やっと気付いた」


笑った桜の顔はあの時と…生きていた時と何も変わらなかった



蓮「…本当に…?本当に桜なの…?
体が…透けてる…っ」



桜「本当に私だよ
蓮の事が心配で幽霊になって帰って来ちゃった
ずっと蓮の側に居たんだけど蓮、気付かないから…」



これは…夢?……ううん現実だ
桜は確かに…私の目の前に居る



蓮「…お姉ちゃん゛!」



また涙が溢れた



桜「蓮…もう泣かないで。ご飯もちゃんと食べて?お母さん達が心配してる
大丈夫。私は蓮を1人にはしないよ
ずっと一緒に居るから…」



――…それから2年経つけど桜は私と一緒に居る



でも桜が居るようになって変わった事が1つ…



蓮「今日もいっぱい居るね」



桜「そうだね
みんな何か思いがあるんだろうね」


そう…私は幽霊が見えるようになった
今まで霊感とか全く無かったのに…



桜「急いで蓮!のんびりしてたら授業遅れちゃうよ」



蓮「本当だ!急がなきゃっ」