私達は最後の観光名所のスカイツリーまで来た
これから2時間はこの周辺で自由行動
琉「蓮!」
私は琉に呼ばれた
琉「分かってると思うが…」
蓮「分かってる!私達だけで行動しません」
琉「は―…分かってないだろお前…」
蓮「わ!分かってるもん!」
直人「大丈夫だって琉
蓮がまた迷子になったら俺が見つけてやるって」
蓮「なお…それ馬鹿にしてる?」
なお「………ばれた?」
蓮「もーみんなして!」
琉「…直人行くぞ」
直人「おう、じゃーな蓮」
もー…2人して馬鹿にするんだから!
女子「…………」
「白雪さんちょっといい?」
蓮「――…?」
女子数人に連れて行かれたのは人通りの少ない裏道
桜「蓮…この状況…」
…うん…まずい…
「何でかなんて分かってるよね?」
「琉と直人はみんなのものだよ」
「チヤホヤされていい気になってんじゃねーよ」
桜の言ってた通り…
この人達琉となおのファンの子達だ
相手は5人……
こっちは桜を含めても2人…どうしようかな…
「何黙ってんだよ!」
グループの1人に私は鞄をとられてしまった
蓮「私の鞄…っ」
あの中には琉から貰ったお札がっ!
蓮「返してよ!」
「何焦ってんの?
見られちゃまずい物でも入ってんの?」
そう言って私の鞄をあさりはじめた
桜「―――こいつらっ!」
――この感じ!桜が力を使う時の…!
蓮「ダメっ桜!憎しみに捕らわれないで!」
前に琉が言ってた
憎しみや怒りとか負の情念に取り込まれると桜も悪霊になるって!
「はぁ?何言ってんのあんた」
「うわっ…なにこれ…お札――っ!?」