『んじゃ、あとはこいつを殺すだけだな』
小さな小型のナイフが私の方を向いて浮いている
ポルターガイスト!
こいつ等も使えるんだっ
体も動かない。桜も捕まってる
どうしたら……
『怖がる事なんてないさ。楽しいぜこっちの世界は』
桜「蓮っ!!」
――誰か助けてっ
「悪霊退散!!」
『ぎゃあああ――…!』
蓮「――…っ!?」
お札っ!?
お札を貼られた霊達が次々消えていった
それに今の声は…
琉「―ギリギリ間に合ったか」
やっぱり安藤君!!
桜「―蓮っ、良かった!」
蓮「桜も良かったよ
連れて行かれちゃうかと思った…
安藤君ありがとう!」
琉「……白雪俺が言いたい事は一つだ
――――…この……馬鹿!!」
え―――?
安藤君は今まで見たことのない表情で声を上げた
琉「お前は霊に取り憑かれやすいって言っただろ!なんで勝手に1人で行くんだよ!
お前もう少しで死ぬ所だったんだぞ!!」
蓮「…ご…ごめんなさい…」
本気で心配してくれてる目…
なんで…ここまでしてくれるんだろ…
桜「何よ蓮だけのせいじゃないでしょ!
元はと言えばあなたのせいでしょ!!」
桜が声を上げると安藤君が黙ってしまった
蓮「…もういいよ桜……」
私はその場に座り込んだ
桜「蓮っ」
琉「白雪…」
安心したせいか私の瞳から涙が溢れた
蓮「こ…怖かったー…」