*琉*


バシッ


蓮「安藤君の馬鹿!」



琉「おいっ…!」


鞄を投げつけあいつは逃げるように走っていった

鞄の中からは物が散乱していた
その中に…………写真…?
白雪と……姉か……


その写真には白雪と姉の2人が仲良さそうに写っていた


少し幼い…高1くらいの時か…?



俺はその写真を霊視した
見えたのは2人のたくさんの思い出
そして悲惨な事故と姉が今、白雪の側にいる理由


琉「…なる程な…」


早くあいつを追いかけないと…



――はぁ…はぁ…はぁ…



桜「蓮もう大丈夫だよ」



蓮「―ここ…どこ?」



無我夢中で走ってたら知らない所に来ちゃった



桜「蓮…」



桜は不安そうな顔をする



蓮「大丈夫!桜は私が守るから!」



桜を消させたりしない
桜が居なくなったら…私は…1人ぼっちになる


フッと辺りが見る見るうちに暗くなる



蓮「―…日が沈んだ…どうしよう…っ」


気がつけば辺りは真っ暗
私は暗闇が一番嫌い


どうしよう…怖い…ここから動けない……


桜「蓮大丈夫。私がついてるから
お母さん達に連絡してここまで迎えに来てもらいな」


蓮「分かった…あ携帯…鞄の中だ…」



携帯も財布も安藤君の所だ…



桜「そっか……とりあえず行こう
私何となく道分かるから…
お姉ちゃんが一緒だもん。怖くないでしょ?」



蓮「……うん」



私ってずっと桜に頼りっぱなしだな…
もう少ししっかりしないと…



『あー可愛い女の子みっけ♪』