会話もなく3人の中に沈黙が流れる
安藤君が居るから桜も喋らない
でも何より……
蓮「…安藤君って何考えてるか分からない」
琉「お前に俺の事が分かるかよ」
蓮「…なんであんな事したの?」
琉「回りくどいやり方は嫌いなんだ
昨日も言っただろ」
桜「だからってなんであんなに堂々と…
また明日みんなに何言われるか分からないよ
朝も大変だったじゃない」
琉「知るか
…それより朝のあの現象お前がやったんだろ」
桜「そうよ。蓮が困ってたから」
琉「……だとしたらやっぱりお前をこのままにしておけない
今ここでお前を消す」
―――――えっ……?
私と桜は安藤君のいきなりの言葉に驚きが隠せない
蓮「桜を消す―?どうして……本気?」
琉「本気だ。純粋とはいえ、霊は霊だ
お前はここに居るべき存在じゃない」
安藤君はお札を取り出した
―この感じ…本気だ……!
蓮「待って!どうしていきなり…
お願い桜を消さないで!
私の…たった1人の大切なお姉ちゃんなの
桜はちゃんとここに居る!
また桜を失うなんて……もうあんな辛い思いはしたくない!」
桜「………蓮…」
琉「…白雪、お前の姉は死んだんだ」
私は持っていた鞄を安藤君に投げつけた
蓮「ふざけないで!安藤君の馬鹿!」
私は桜を連れて安藤君から逃げるように走った