*番外編① 呪いの本*


ある放課後ー…


直人「たく、先生も都合いいよな
図書室の片付けなんて…」


蓮「まぁしょうがないじゃんなお
早く終わらせよ」


琉「蓮の言う通りだな
放課後の学校は霊が多いんだ
面倒な事になる前にさっさと帰るぞ」


その日は先生に頼まれて図書室の整理を琉となおと桜と一緒にやっていた


それがあんなことになるなんて…


桜「…あれ?何この本…蓮ちょっと取ってみて?」


蓮「んー?これ?」


桜が見つけたのはタイトルのないただの黒い本


蓮「何だろこれ…本とは違うような…」


直人「何々?どうした?」


なおと琉も来てその本を眺めた


桜「もしかして誰かの日記帳とか?」


直人「ちょっと開けてみようぜ?」


琉「そうだな…何か分かるかもしれないしな」


蓮「じゃぁ開くね」



―――――…パラッ…



桜(蓮)「変なの。何も書かれてないよ?」



蓮(桜)「本当…全部真っ白のページばっかりじゃない」



琉(直人)「タイトルも無し。中も真っ白か…
なんか気味悪いな」


直人(琉)「…待て。この本微かに霊力を感じる
もしかして…」



「「「「ん?」」」」



4人の声が重なった
そして異変に気付いた時には遅かった


桜(蓮)「か…っ体が透けてる!?てか浮いてる!?」


蓮(桜)「私が見える!?
え…実体!?これ蓮の体!?」



琉(直人)「うわぁっ俺が喋ってる!?
もしかしてお前…琉なのか!?」



直人(琉)「そうだ…
どうやら皆入れ替わったみたいだな
その本のせいだろ」



私達は顔を見合わせた


桜(蓮)「じゃ…じゃぁ私が桜で、桜が私で
琉がなおで、なおが琉!?」


直人(琉)「そうだ」



「「「……え―――っ!?」」」



今日の放課後
どうやら私達は皆入れ替わってしまったみたいです…




※桜(蓮)「―――」
桜の中に(蓮)が入っているということです