蓮に触れる…
これは最後に神様が与えてくれた小さな幸せなんだろうか…


桜「ねぇ蓮?
私は蓮の笑った顔が一番好きなの
だから泣かないで?笑って蓮?」


蓮「桜…!」


桜「…じゃあ約束して?
私が側に居なくても…幸せになって
そしていつか私の所に来た時に教えて?
……約束出来る?」


蓮「…―約束…する…!絶対…伝えにいくから…」


―――…蓮…やっぱり強くなったね…

涙で蓮の顔がかすむ…
けどもう泣いて居られない


桜「…琉も約束して…蓮を幸せにするって…」


琉「分かってる。必ず幸せにする」


言わなくても伝わる
琉の気持ちが…

琉なら蓮を幸せにできる…
私はそう信じてる…


桜「…私の前でそう言ってくれて安心した…
琉…今までありがとう…蓮の事よろしくね」


琉「…あぁ」


さて…本当にもう時間がない…


桜「最後に蓮とデート出来て良かった
約束…楽しみにしてるね蓮?
蓮がいつか来るのを楽しみにしてるから…」


私はそっと蓮から離れた


蓮「――っ桜!!ありがとうっ…!
大好きだよっ…
今も昔も…これからもずっと!
私のたった1人の大切なお姉ちゃんだよ…!」


涙ぐむ瞳ででも必死で笑って伝えてくれた
蓮…私もそうだよ…


桜「最後にそれが聞けて良かった…
蓮…私も――――…」