琉「こうしてる間もお前の生命力は減っていく
時間はないすぐにやる。覚悟はいいな」



蓮「うん」


安藤君はてきぱきと除霊の準備に取りかかる



手際がいい…
何度も経験してるんだろうな…



琉「おい、お前はこっちに来い」



そう言って桜を呼ぶ安藤君



琉「お前は俺の後ろに来い」



桜は言うとおりに安藤君の後ろに行った
すると安藤君はある1枚の札をさくの前に置いた



桜「何これ…」




琉「霊用の結界札だ
相手は悪霊。ましてやこいつは霊体だ

霊同士は波長も合いやすい
結界の中に居ないとお前もあっちに引きずり込まれる」


すごい…結界まで作れるなんて…



琉「よし…準備は整った。悪霊を呼び出す
気を楽にしてろ」



…どうしよう…怖くなってきた
手が……震える……




――ギュッ…



琉「大丈夫だ。怖い事なんかない
俺がついてる」


手を握ってそう言ってくれた
その言葉にどこか安心出来た



琉「……我が名は琉。お前を祓いし者
白雪蓮に取り憑きし霊よ
今こそ我の前に姿を表せ」