琉「―――かはっ…!!」
地面を赤く染める
口の中に血の味が広がった
藍子「あーあ。血なんて吐いちゃって…
それにさすが琉ね。私の体を半分も消すなんて…ここまで追い詰められたのは初めて
だけど…残念ね
もうそれ以上何も出来ないでしょ?」
くそ…体がもたなかった…
こんな状態じゃなきゃ完全に祓えていたはずなのに…!
体がもう思うように動けない…
藍子「…さて私の惚れた男もここまでね
すでに虫の息みたいだし…
これ以上苦しい思いしたくないでしょ…琉?
すぐに楽にしてあげる」
…蓮……!!
蓮「やめて!」
藍子「…!!なんであんたがここに居るの!?」
この声…まさか…
振り向くとそこには蓮が居た
琉「蓮…!?お前…っなんでここにいんだよ…!」
蓮「…琉を…助けに来た…の…」
まさか呪いにかかったこの状態で俺を探してたのかよ…!
琉「なんで来た!そんな状態で…
俺が何のために1人で来たと思ってんだ!!」
蓮「そんなの嬉しくない!
どうしてそんな勝手な事するの!?
来なさい悪霊!私があんたの相手してあげる!」
琉「やめろ馬鹿っ…」
蓮を止めようと思っても体が動かなかった
藍子「…あははっ!驚いた。私の呪いを受けてそこまで動けるなんてね
でもその状態で何が出来るの?既にフラフラじゃない」
琉「やめろ平澤!!そいつに手出すな!」
藍子「こいつが終わったら今度こそ琉の番だからね」
琉「やめろ!」
「悪霊退散!」
藍子「ぎゃああぁぁぁ!!」
お札!?それにこの声は…!
陸人「俺の大事な息子を大部苦しめてくれたようだな」
琉「父さん…!?」