この手形見覚えがある…まさか…


琉「なんか心当たりでもあるのか?」



蓮「私…今日夢で……」



私は今日見た夢を全て安藤君に話した



琉「なんでそんなに分かりやすいサインに気づかねえんだよ…
今日倒れたのもその悪霊のせいだ
元々お前にはこいつが憑いてる」


そう言って桜を指指す


琉「それでもお前には多少なり負担にはなってるはずだ
そこにもう1人憑いたんだ
しかも相手は悪霊だ。お前の生命力をどんどん奪っていく
早く何とかしないと死ぬぞ」



桜「死ぬって…冗談じゃない!
第一霊ならなんで私達に見えないのよ!」



琉「お前等は純粋なんだ
だから純粋な霊しか見えない

けど今度はわけが違う
悪霊が1度取り憑いたんだ
次からはそうゆう奴等も見えるぞ

そしてこいつは取り憑かれやすい体質
油断してるとどんどん取り憑かれていくぞ」



桜「そんなっ……」



蓮「…私…どうしたらいいの?」


琉「おいおい何落ち込んでんだよ」


桜「ふざけないでよっ
こっちは真剣に悩んでるのに!」



琉「何言ってんだよ
何の為に俺がここにいると思ってんだ」



桜・蓮「……え……?」



琉「俺がお前を助けてやる」


桜「…は?あなたに何が出来んの?」



琉「てめぇはさっきから馬鹿にしやがって…
なんならお前から先に除霊してやろうか」


安藤君はさっとお札を出した


―ほ、本物!?まずいっ


蓮「待って!
安藤君…本当に私に憑いてる悪霊を祓えるの?」


琉「当たり前だ…これでも一流の除霊師だぞ」



――…嘘を憑くような人には見えないし…
本当なんだ…


蓮「じゃあっ、お願い!
私に憑いてる悪霊を除霊して!」