夜になり橋本は一旦家に帰った


琉「桜、様子はどうだ?」


俺は直人と蓮の様子を見に行った


桜「直人は少しだけ熱が下がったけど蓮は変わらない…もう私の声も聞こえないみたい…
39度なんて尋常じゃない
今日ずっとその高熱と戦ってるのよ…?

こんな苦しそうな蓮見たくない
なんで蓮がこんな目に合うの…っ?
出来る事なら私が代わってあげられたらいいのに…!」


桜…大事なたった1人の妹…
自分の命と引き換えにその大事な妹を守ったんだ
辛いなんてもんじゃねえよな

俺が皆を苦しめてるのか…直人までも…


琉「…桜。お前に話したい事がある。聞いてくれ」


桜「話…?」


琉「蓮達に呪いをかけたあの悪霊の事だ」


桜「悪霊…?もしかして琉は知ってるの?」


琉「あぁ…」


忘れたくても忘れられない…



琉「1年生の時にずっと俺に付きまとっていた女が1人居たんだ。名前は平澤藍子」



桜「平澤藍子…?
その子がなおと蓮に呪いをかけた悪霊…?」



琉「俺はあいつ程性格が歪んでる奴は見たことかがない」



桜「どうゆうこと?」



琉「平澤は少しでも俺と関わった女子に対して悪質な嫌がらせをしてた
そのせいで体調を崩したり不登校になったりそれに自殺しようとしたやつまでいた
なんとか命はとりとめたけどな

それでもあいつは辞めなかった。異常だったんだ」