桜「蓮…?」
蓮の表情が次第に落ち着いていく…
琉「これで大丈夫だ。その内熱も下がる
怖かっただろ桜。良く頑張ったな」
桜「良かった蓮…琉ありがとう…!」
琉は裕哉が蓮に近付かないように蓮の周りに結界をはった
琉「それでもギリギリだった
もう少し遅かったら蓮は生気吸いとられて死んでた」
琉の言葉にゾッとしてしまった
琉「桜全部説明しろ」
私は今までの事を全て琉に話した
琉「そうか」
全部話したけど琉の様子がおかしかった
裕哉「なんだよ…何か文句でもあんのか」
琉「桜の話を聞いて疑問に思った事がある
こいつは嘘をついてる」
桜「嘘!?」
どうゆう事なの…?
琉は冷静に話し出した
琉「本来生き霊は肉体を目の前にして戻れないなんてことはない
つまり自分の意思でいつでも自由に戻れるもんだ
だからお前等が病院に行った日にこいつは肉体に戻れたはずなんだ
戻れないはずがない。お前も分かってただろ」
裕哉は何も言わずに顔を背けた
それが何よりの証拠だった
桜「本当なのね…私達を騙してたの!?
蓮は今まであなたの事を思ってやっていてくれたのよ!?
あなたの目的は一体何なの!?」
裕哉「目的なんかないさ
けど俺は蓮ちゃんと一緒に居たかったんだ!」
桜「あんたの都合で蓮は死にそうだったのよ!?」
裕哉「そんなの後で考えればいいだろ!」
琉「ふざけんな!!てめぇの勝手なわがままでこいつ等がどんだけ苦しんだと思ってんだ!
命はんな軽いもんじゃねぇんだよ!
桜がどんな想いで蓮を助けたと思ってんだ!
蓮がどれだけ桜の事思ってたのか知らねえくせにでしゃばんじゃねぇぞ!」
琉がキレた…
それに私の気持ちも蓮の気持ちも理解してくれてたんだ…