蓮「………んー…」
夢を見ていたの
真っ暗な世界に私だけがいた
桜を呼んでもお父さんやお母さん
純や遥を呼んでも誰も返事をしない
変なの…ここ何処なんだろう…
その時後ろで何かの気配を感じた
振り返ると血まみれの男の人が立ってたの
私は怖くなって必死に逃げた
だけどだんだん追いつかれそうになって…
桜「蓮っ!」
蓮「……!―――…桜?」
桜「うなされてたよ
なんか怖い夢でも見たの?」
蓮「うん……ちょっとね…」
何だったんだろあの夢…
最後には私の腕を掴まれた
何だろ……掴まれた瞬間がやけにリアルだった
蓮「ゴホッゴホッ……」
何だろ…体がすごくだるい…
桜「大丈夫?風邪?無理しないで休んだら?」
蓮「…大丈夫だよこれくらい
さっ、支度しなきゃ」
いつも通りに教室のドアを開けて挨拶をした
純「…蓮なんか具合悪そうだよ?大丈夫?」
蓮「これくらい平気」
……おかしいな。昨日まで何ともなかったのに…インフルとかかな…?
授業が始まった
だけどぼーっとして頭に入ってこない
遥「蓮!蓮、呼ばれたよ」
蓮「ほんとっ!?」
私は立ち上がり提出したノートを取りに行った
………クラッ
な……に…頭がクラクラする……
私の意識はそこで途切れた