第一走者がピストルの音と同時にスタートした。


E組は今のところ三位。

さすがリレー選抜者たち。100Mなんかあっという間に終わっていく。

そして田淵君にバトンが渡った。
E組は今は二位だ。




田淵君が先頭を追い抜いて一位になった。




私の番がきた。
しっかりバトンを受け取った私は
「ガンバレ!!」
という田淵君の声援に後押しされて走り出した。




100Mを過ぎたあたりで私は疲れに一気に襲われて、せっかく田淵君が抜いて一位になったのに二位になってしまった。


私は真山君が待つスタートラインを見ながら必死に走った。


真山君の目は『大丈夫』とうなずいていた。


私は泣きそうになりながら真山君にバトンを渡した。