アホ女は
あれ以来仕事の相談をよく俺にする。

俺は
めんどくさくなる。

でも
仕方がない。


アホ女にとっては
初めての
大きな仕事。


それに
この後で
アホ女にとって
悲しい現実が待ってるんだから。

そぉでなきゃ
俺はここまで
気になる必要はなかっただろう。



初仕事の現場に行くと言った。
だから行っただけなのに
アホ女はめっちゃ喜んだ。

分かりやすい奴。


仕事はうまくいかなかった。

アホ女は
かなり落ち込んでいたが
泣いてなかった。

でも
センパイの電話の声で
緊張の糸が切れたのだろう。

泣かないようにしてるのが
伝わってきた。

最後まで
俺には
涙を見せなかった。



悲しい現実を知った
アホ女は泣いた。

そしてまた
別の仕事で
アホ女は泣いていた。


俺は知っていたが
かまってやらなかった。

俺には
しのぶがいるし
しのぶとの明日の方が大切だから。