楽しいプロレスごっこは突然終わりを告げた。


原因は、福永が教室の棚の上から飛んで原田の腹に膝を落とした時にまともに膝が入り原田の肋骨を折ってしまった事だった。


原田は、痛そうにしていたがその時はそのままプロレスごっこは続けた。


しかし、授業中に苦しそうに脂汗をかき始めて呻いていたのを教師に見つかり病院に行き肋骨を折っているのが判明した。


教師は、その日のうちにプロレスごっこをやめるようにと強く言った。


その時福永が、原田のせいでやめるなんてと言ったのが、聞こえて僕は腹が立ち福永に掴みかかり皆に止められた。


そもそも福永がプロレスが下手だったから起こった事故なのだ。


普通は膝を落とす時も思いきり落としたりはしない。


福永は、それを分かっていないのが僕を更にイラつかせた。