リビングに入り、僕達の様子を見て

クスッ


少し笑った




「まぁ、座りなさい」

親父に促され、ソファに座る




皆で、めぐが喋り出すのを待った






「私ね!アメリカに行きたい!!
私を養子にしたいって人が、アメリカに行くから、一緒に行かないかって!
ほら…私、アメリカなら、目立たないと思うの!英語も話せるし!いいかなって」



哲「そいつに会ってたのか?」

「うん」

哲「だから、電話を無視したのか?」

「会ったのは事故の前!」

哲「じゃあ、今までどこにいた!?」

「お父さんのお墓」












陽「お父さんに相談したのかな?」

「そんなとこ
皆の意見を聞きます!」


篤「行ってほしくない」

哲「俺らの知らない奴の子供なんて反対」

剛「俺も、もう…めぐと離れるのやだ」

陽「めぐが行きたいなら、止めない
だけど、迷っているんだろう?」


「うん」


陽「だったら、ここで一緒に暮らそう」













長い沈黙の後







ふふふっと笑って






「そうだよね」







僕達を見渡して





「断る」