僕は何も持っていない。
持っているのは命だけ。
昔はそう思っていた。今も思っている。
でもいつかはこの思いが消えることを願っている。,,,



「ここが軍人学校、、、。」
僕は目の前にそびえる巨大な城をみて、胸が悪くなった。
最悪だ。こんなところには来たくなかった。
僕は村で20年ぶりに生まれた軍人の「印」の持ち主だ。
この世界では人々は3つの種族に別れる。
一般庶民として生活する「生活の民」。
芸術家として生活する「芸術の民」。
そして軍人として生活する「武術の民」。
何があったか知らないが僕はこの「武術の民」として生まれたらしい。

世にも奇妙な軍人の「印」を持つ女の子として。