「ただいまー」
入学式も終わり、私は帰宅。
時間は1時。
「おかあさーん。お腹すいたー」
しーん。
あれ?おかしいな……。
返事が返ってこない。
不思議に思ってリビングに向かうと、机の上に1枚の紙が。
そこには、「今日は仕事で遅くなります。買い物は行ってあるから、何か作って食べて。父と母より」と書いてあった。
父はデザイナーで、母は看護士をしているため、家にいないことはしょっちゅう。
「また仕事ー?今日はいるって言ってたのに……。しょうがないか……」
とにかくお腹が空いたので、私は何か作ることにした。
「なんかないかなー」
ピンポーン、ピンポーン。
冷蔵庫を開けようと手を伸ばすと、チャイムが鳴った。
誰だろう?
ピンポーン、ピンポーン。
「はーい」
ドアを開けた。
するとそこには、自分と同じ学校の制服を着た、男子が立っていた。
「どちらさまですか?」
問いかけると、目の前の男子は口を開いた。
「もう忘れたの?さっき会ったばっかなのに」
「えっと、どういう……」
私は思い出そうと、相手の顔をよく見た。
「……あ!?」
思い出した……。
入学式の時に隣にいた……!
「思い出した?てか、遅すぎ……。相変わらず人の顔全然見ねーな」
「話すときくらいみろっつーの」
うちはとにかく混乱していた。初めて会った人にそんなこと言われても困る……。
「てか、腹減った。入るぞ」
そう言ってイケメンさんは私の家に入ろうとする。
「ちょ、ちょっと!なんなんですか!勝手に入らないで!」
そう言うとイケメンさんはキョトンとして、
「まだ思い出せないの?俺のこと?」
「………」
「瑞樹だよ、今吉瑞樹」
「……は?」
「みっずっき!お前、3年前の記憶がもう無くなったのか!」
「みずき!?」
思い出した。みずきは、生まれたときから家が隣同士で、よく一緒に遊んでいた。
でも、もっと地味で、メガネかけてて、髪は坊主より少し長いくらいの感じで……。こんな言葉遣いはしない。
それに、3年前に親の転勤で、引っ越してしまった。
「……誰!?」
「お前ふざけてんのか!」
「だって、みずきはこんな感じじゃ……」
「……てか、ママさんからなんか聞いてないのか?今日いるんだろ?」
「今日は、遅くなるらしくて、今はいないよ」
「まじか……。まあ、いいわ、とにかく入るぞ」
みずきはお邪魔します、と私の家に入った。
入学式も終わり、私は帰宅。
時間は1時。
「おかあさーん。お腹すいたー」
しーん。
あれ?おかしいな……。
返事が返ってこない。
不思議に思ってリビングに向かうと、机の上に1枚の紙が。
そこには、「今日は仕事で遅くなります。買い物は行ってあるから、何か作って食べて。父と母より」と書いてあった。
父はデザイナーで、母は看護士をしているため、家にいないことはしょっちゅう。
「また仕事ー?今日はいるって言ってたのに……。しょうがないか……」
とにかくお腹が空いたので、私は何か作ることにした。
「なんかないかなー」
ピンポーン、ピンポーン。
冷蔵庫を開けようと手を伸ばすと、チャイムが鳴った。
誰だろう?
ピンポーン、ピンポーン。
「はーい」
ドアを開けた。
するとそこには、自分と同じ学校の制服を着た、男子が立っていた。
「どちらさまですか?」
問いかけると、目の前の男子は口を開いた。
「もう忘れたの?さっき会ったばっかなのに」
「えっと、どういう……」
私は思い出そうと、相手の顔をよく見た。
「……あ!?」
思い出した……。
入学式の時に隣にいた……!
「思い出した?てか、遅すぎ……。相変わらず人の顔全然見ねーな」
「話すときくらいみろっつーの」
うちはとにかく混乱していた。初めて会った人にそんなこと言われても困る……。
「てか、腹減った。入るぞ」
そう言ってイケメンさんは私の家に入ろうとする。
「ちょ、ちょっと!なんなんですか!勝手に入らないで!」
そう言うとイケメンさんはキョトンとして、
「まだ思い出せないの?俺のこと?」
「………」
「瑞樹だよ、今吉瑞樹」
「……は?」
「みっずっき!お前、3年前の記憶がもう無くなったのか!」
「みずき!?」
思い出した。みずきは、生まれたときから家が隣同士で、よく一緒に遊んでいた。
でも、もっと地味で、メガネかけてて、髪は坊主より少し長いくらいの感じで……。こんな言葉遣いはしない。
それに、3年前に親の転勤で、引っ越してしまった。
「……誰!?」
「お前ふざけてんのか!」
「だって、みずきはこんな感じじゃ……」
「……てか、ママさんからなんか聞いてないのか?今日いるんだろ?」
「今日は、遅くなるらしくて、今はいないよ」
「まじか……。まあ、いいわ、とにかく入るぞ」
みずきはお邪魔します、と私の家に入った。