星がきれいな夜だった。

たくさんの人が忙しなく走って楽しそうで、私も心が踊って。

もうじきあの人に会えるかと思うと、その流れに飲まれてしまいたいほどウキウキした。

それが原因で、跳ね飛ばされてしまった。

一際大きな星に巻き込まれて、どこかの空に流れ着いた。

身動き一つできない私の前に現れたのは、一つのお店。

助けてほしい?

そういうお店に、私は躊躇いなく答えた。

助かりたい。このまま死にたくはない。

私には、会いたい人がいるのだから。

じゃあぼくを手伝って。いつか旅立ってしまうまで、このお店を手伝って。

独りでは、とても寂しいのだから。