暁達六人は那由多の家に招かれていた。


「そう言えば……さっき……。」
「薫伯母さんのこと?あの人は金目当てで私のとこに来るから。……親戚が誰も私の母と姉の葬儀してくれなかったから二人の生命保険のお金が残ってるの。」


 那由多はそう言った。


「……何か……すごいね。那由多は強いね。」
「全然強くないよ。毎年……自分の誕生日が巡ってくることを恐れている。」
「私達が言えたことじゃないけど……今年は皆がいるからね。だから怖くなっても私達がいるから大丈夫だよ。」


 心結はそう言った。那由多は少し微笑んで頷いた。


「ありがとう。」