どれぐらい
経ったんだろう。


あたしの心は
病んだままで。


ついにはカッターに
手を出してしまった。


ポタポタポタポタ…


腕を伝って
血が床に落ちていく。


あたしはこんな事が
やりたいわけじゃない。


ただ翔平を
美里にとられたことが
悔しかった。


あたしの方が
絶対好きなのに…。


手首が痛い。


深く切れて
しまったのだろう。


あたしは咄嗟に
傷口を押さえた。


美里は美人だし
可愛いし
翔平にはピッタリ
かもしれない。


だけど…。


好きでいても
いいよね?


いいよね…───。