あたしはフルフルと
首を横に振った。


ダメダメダメ…


翔平の将来考えたら、
美里の方が
いいかもしれない。


だからあたしは
我慢するんだ。


「み、美里っ?後でアド送っとくね?」


『まじっ?やったぁ!よろしく〜』


そう言ってあたし達は
電話を切った。


「よし、翔平。帰ろ♪」


あたしがそう言うと
心配そうな
顔をしたから、
大丈夫だよって
言っておいた。


あたしの気持ちを
知ってか知らずか、
頭をポンポンって
やってくれた。


そんな翔平に
照れてしまう
あたしがいて。


やっぱ好きだなって
認めてしまった。


翔平…
裏で想ってても
いいかな…──。