『俺さぁ、お前に言ってねぇことあるんだけど』


風の音に負けじと
翔平は大きい声を出す。


「なにー?」


『海についたら言うわぁ!』


「はぁい」


なんだろう。


告白かな…
なぁんてね(笑


翔平は待つ側だから
絶対自分からは
告白なんてしない。


その後も
2人で話したりして


さっきのことは
スッカリ忘れていた。


だけど


この時、聞いておけば
あんなことには
ならなかったかもしれない。


後悔せずに
済んだかもしれない。


聞いておけば…。