無視か??わざとか??



俺は起き上がりその子へ近づいた。



気配に気づいたのか振り返り俺を見た。



「1年生だよな??」



俺の質問を聞くと、ブレザーのポケットからメモとペンを取り出し、何かを書き始めた。


俺は彼女の隣に腰を下ろし、彼女が書き終わるのを待った。



見せられたメモを見て驚いた。



"ごめんなさい、耳聞こえません。"


綺麗に書かれた文字。


悲しそうな顔をしながら俺を見る彼女。