ふと顔を上げると、はじこからひとつの頭が見えた。


徐々に上がってきて、俺の視界に入ったのはあの美人だった。



少し気まずそうな顔をしたが、俺から少し離れたところに座った。



寂しそうな表情でお弁当箱を開け、食べ始めた彼女。


「1年生だよな?」



「………………。」



あれ?聞こえてねぇのかな?


「おーーーーい。」



「………………。」


もくもく弁当を食べ続ける彼女。