「つばささん…ちょっといいかな?」

真也くんの顔が近づく…

ま、まさか…

真也くんの呼吸が聞こえる。

私の胸の鼓動も早くなる。

ドキドキッ…やばい聞こえちゃうよ…

私はぎゅっと目をつぶった。

ペタっと冷たいものが私のおでこに触れる。
「ひゃっ!」

あまりにも驚きに私の口から変な声が飛び出す。

冷たいものの正体は真也くんの右手だった。

…現実はそう甘くないか…