もうすぐ暗くなる。
腕時計の針は六時半を回っていた。

私の上には真也くんの顎が見える。

そしていま私は真也くんの腕の中にいる。

「ちょっと公園に行っても大丈夫?」

真也くんは私の顔を覗き込み問いかけた。
私はコクっとうなづいた。

…顔が近いよ。

どんどん胸の鼓動が早くなり、顔が熱くなるのがわかる。
恥ずかしい…

しばらく歩いていると小さな公園に到着した。

真也くんは私をゆっくりベンチの上におろして私を座らせてくれた。

その隣に真也くんが「よっこいしょ」と座った。

空にはまだ梅雨の時期なのに綺麗な星が一つ二つと見えていた。

…身体がだるい。