「大丈夫?」

私のくしゃみに気づいた少年が心配そうに私の顔を見つめた。

…ドキッ…
まただ…胸が熱くなる

なんでだろう…

大丈夫と私は首を縦に振った。

すると少年は着ていたパーカーを私にかけてくれた。
少年は申し訳なさそうに
「これしかないんだけど大丈夫?寒くない?」
と心配そうに私を見つめた。

…ドキドキと私の心臓はこと鳴る。
この感覚は喫茶店で優希をみたときもそうだった。

しかし今度はなにかが違う。風邪引いたからかな…?

「大丈夫です」って言うと少年はホッとしたような顔をした。