「この子ネコ…捨て猫なんだ。一週間前からここにいたんだけど、そろそろ死んじゃいそうなんだ。」

と悲しそうにいった。

「飼えばいいじゃん」
とボソッと口にしていた。

「俺んち家族猫アレルギーだからダメなんだ…かわいそうだけど。」

この子ネコの様子じゃ明日か今日の夜中で死んでしまいそうだった。

私の家もマンションなのでペットは飼えない。

…かわいそうだけど、しょうがない。

少年はため息をした。

『クシュン!…』
…また身体が冷えてきた。寒い。風邪引いちゃったのかな…