外に出るとさっきまで降っていた雨も止んでいた。

この場所を知らなかった私はスマホ画面を開きナビで検索をして帰っていた。


しばらく歩いていると小さなダンボールがありその前には同じ年ぐらいの少年が顔を覗かせ座っていた。

なにしてるんだろう…

不思議に感じて私も覗いていた。

するといまにも死んでしまいそうな子ネコがいた。

「君…は？」

私の前にいた少年が私に気づき振り返っていた。

「えっ…」

私は急に話しかけられ戸惑って返すことができなかった。

「あぁ…ごめんね？急に話しかけちゃって」

少年は申し訳なさそうな顔をした。

私は首を左右に振った。

「隣にきなよ」と少年は隣をあけてくれた。

私は時間を忘れて少年の隣に座った。

その少年は横顔がすらっとしていて、どこか色白で、顔が整っていた。その横顔がどこか寂しげな顔をしていた。