私はその夜、お父さんとお母さんと一緒に話した。
未「私ってお父さんとお母さんの子供じゃないの?」
母「えっ?」
未「昨日聞いちゃったんだお母さんたちの会話。」
父「そうか…ごめんな今まで言わなくて。」
未「じゃあ本当なの?」
父「あぁ、未羽のお父さん、悠人(ゆうと)くんはお母さんの死んでしまった弟なんだ。その子供が未羽だよ。
だから、流星、紫苑、向日葵とは、従兄弟なんだよ。」
未「じゃあ、私のお父さんはもういないの?」
父「あぁ、でもな未羽のお母さん、美羽(みう)さんは、いる。」
未「美羽…さん?」
母「うん。本当はね未羽は双子なの」
未「双子?」
母「うん.湖羽(こはね)っていう双子の妹がいるの、美羽さんと悠人はね結婚して、未羽と湖羽ちゃんが生まれた。でもね、美羽さんは生まれつき肺が弱くてね。でも、子供が大好きで、3人目の子供、悠生(ゆうき)君を妊娠してたの。それで、3月18日陣痛が来てね、美羽さんは私が病院に連れて行ったの。その時に悠人にも来るようにって電話した。そして、悠人は病院に向かう途中に信号無視の車にひかれてしまった…それでね、美羽さんには3人も育てられる余裕なんてなくて、未羽は、私たちに引き取られた…」
未「今は?!今はお母さん、美羽さんはどうしてるの?
父「美羽さんは、医者の人と結婚して幸せに暮らしてるよ。」
未「そっか…よかった」
父「ごめんな。今まで話さなくて」
未「ううん。話してくれてありがとう。私、美羽さんに会いたい。」
父「…そうだな。会ってこい住所書いとくから明日あってこい。帰りは迎えに行ってやる」
未「お母さん、お父さんありがとう!」
本当のことを聞けてよかった。お父さんとお母さんは、ちゃんと私のことを考えていてくれたのだから。
明日は、美羽さんに会いたい。