・・・・・そして数十分後。

家中に聞こえるのは、私の泣き声とお兄ちゃんの慰めの声。

「大丈夫。俺が大学やめて働くから。それを生活費と唯の学費に使えばいい。」

「・・・ま、ママー!!パパー!!・・・・・っ・・・っ・・・・・・っ・・・」

五月六日・・・・。

私たちはこの日、捨てられた。