理沙が私に抱きついて園田に指を刺す。

「・・・・轟。お前には関係ないから、黙っててくれないか」

また冷たい言葉を吐き捨てた。

「とにかく。唯を譲るつもりは全くない」

「そっちにそういう気がなくても構わない。俺が奪うと言っているんだ」

さっきまでのふざけた言い方じゃなくて、真剣に。

でも睨み合ってから、園田は屋上から出て行った。