バスに揺られること数十分。

水族館近くのバス停に降車した私達は。

手を繋いで、会話を楽しみながら水族館へ向かう。

「あ、イルカショーかな!!?」

音楽と従業員の声がここまで聞こえて来た。

「あぁ、そーっぽいな。見ような、後で」

「うん♪」

勇はにっこりと笑ってそういってくれた。



勇が私にパスを渡す。

ここの水族館は、このパスがないと館内をうろうろ出来ないのだ。

「ありがと。・・・よしっ!!行こうか♪」

私は勇の腕に自分の腕を絡めて、ルンルン気分で前へ進んだ。

「おい、あんまりはしゃぐなよな♪」

そう言う勇も、私に合わせて駆け足で歩いてくれた。