「お、来た来た」

バス停へ着いた時ちょうどにバスが来た。

10時くらいなのに、乗客はゼロ。

二人っきりで、一番後ろの席へ座る。

私は勇の肩に寄り添った。

「お前、めっちゃ可愛くなってんじゃん♪」

「ごめんなさいね、前は可愛くなくて!!」

「そういう意味じゃねぇよ。前も可愛かったけど、今のが女らしい可愛さがあるって事」

勇は私の頭をポンポンっと軽く叩いた。

そして優しく撫でてくれた。

「ありがと」

そう一言言って、その会話は終わった。