お兄ちゃんのベッドに倒れ込む。

「気にしないなんて、無理だよ・・・。」

「俺も正直無理。・・・・昨日まであんなに仲良かったのにな。」

喧嘩は、何もかも一瞬で消し去ってしまう・・・。

家族の幸せも、お互いが愛し合って結婚した事も忘れさせてしまう。

昨日も一昨日もそのまた昨日も・・・・。

あんな幸せそうに笑って、楽しそうに毎日を過ごしてたのに。

昨日と今日の態度の違いが凄かった。

ママとパパの間には、もう深い深い傷があったのかな・・・・?

「大丈夫だよ。あの二人が離婚なんて有り得ない。」

「・・・・」

「唯が生まれた時、二人がどんな顔して喜んだか。見せてやりたいくらい幸せそうだった。そんなの、本当に愛し合ってたからできる表情だ。大丈夫だって。」

お兄ちゃんは寝転ぶ私の頭を優しく撫でた。

「・・・・うん。信じる。」