その日、保健室を出る時の事だった。

「初瀬さん?」

「・・・・何さ」

「変わりたいと思うかい?」

変わりたい・・・?

この荒れてる私から過去の私に?

・・・・・そんなの無理だ。

「無理だよ、今更変わろうなんて思えないし」

「本当に?」

月丘は・・・私の心を見透かしてる様に私を見つめる。

私は目を逸らした。

「逸らさないで、僕の目見て」