「んー、考えとくよ。・・・じゃあな、おやすみ。」

軽く別れの挨拶をして、勇は背中を向けて帰って行った。

私も、その背中を見送って家に入る。

「ただいま~。」

「お、おかえり~。早く上がって来い、紹介したい人が居る。」

・・・・、紹介したい人???

ふと下を見ると、可愛らしいヒールが並べてある。

・・・・・・・もしかして、彼女!!!???

私は駆け上がってリビングに行った。

すると、私の席に座っているのは、小花柄のワンピースを着た可愛い女の人。

「・・・えっと、白鳥真由歌です。涼君の彼女・・・です;」

恥ずかしそうに、途切れ途切れに自己紹介。

「あ、どぉも。・・・・涼の妹の唯です。」

律儀に挨拶されると律儀に返さないとね・・・;

何故かこんなマナーは身についている私。