勇がそれ程思っている女だ。

結構・・・いや、凄く良い女なんだろうな・・・。

「・・・あのな、初瀬。」

「ん?」

勇は歩きながら、綺麗な夜空を見上げていた。

「その女はな、実は・・・・。」

女の名前を言おうとしているのか。

「なんだよ。」

「・・・・その・・・・・。・・・ううん、何でもない。忘れろ。」

・・・・・・は?

何それ~!!?

「んだよ教えろよッ!!!こんの秘密主義!!!!」

「はぁ!!?ここまで話しといて何が秘密主義だよ!!!」

・・・・色々言い合っている内に、もう私の家の前。

「・・・んの野郎。明日、明日教えろよ!!?」