「初瀬ってさぁ、好きな男とか居んの?」

な、何聞いてくるのさいきなり~。

好きな奴・・・・・、今まで考えた事も無かった。

「うーん・・・・居ない、かなぁ・・・。考えた事も無かったし。」

私の答えを聞いた勇は、ほっとする様に、寂しそうに言う。

「そっか・・・。俺は居るよ。」

何自白しちゃってんの・・・;

「ふーん。どんな女?勇が選ぶ女だから、結構良い女なんじゃね?」

「良い女だよ。悲しい立場に立ってるけど、前しか見ない女。」

悲しい立場・・・か。

私みたいな立場に立っているのだろうか。

「顔は?可愛いか、綺麗か、ブスか???」

私の事をずっと信じていてくれた奴の好きな女だからこそ、物凄く知りたい。

「いつもは可愛いけど、過去を思い出す時は綺麗だ。ブスなんて、一度も思った事なんかない。」

どんな女なんだろう・・・・。