「気が向いたらね。本当に真面目に聞いてくれるんなら行くけど。」

「勿論。」

「ハッ、どうだか。教師はいつもそうやって普通に嘘つくし。」

それが現実の教師像。

本当に真面目に聞いてくれる人なんか居る筈ない。

「言っただろ?僕は違うって。」

だから、そういうのが嘘ついてるんだよ。

私はもう何も言わなかった。

そしてまた、月丘はにこっと笑って教室から出て行った。

アイツ、やっぱり嫌いだ。