「先生大丈夫ですか?」


「悪いな。こんな状態になってしまって。
コンクールも近かったのに。」


「今はそれどころじゃありませんよ!」


先生はいつも自分より相手を優先する。
これは叔父さんに聞いた話だけどウタちゃんがこっちに来てからだと言っていた。



「、、、千景君。君に一つ言っておきたいことがあるんだ。」



「そんな最後みたいな言い方止めて下さい。」



遺言みたいな言い方。