「これやろう!」


「ウタちゃん、それものすごく難しいよ。
それに2台ピアノだし。」


「じゃあ練習する!」



ピアノを聴かせたら父は良くなる。
そんな気がしていた。



「そういえば今日、叔父さんが来るんだって。」


「鈴さんが来るの!?」



鈴城一樹。
父の親友であり、センちゃんの叔父さんだ。



「先生に会いに来るんだって。」


「鈴さん来るならまた歌を聴いてもらお!」