「詩茉ただいま。
ママいるか?」



「おかえりなさい!
ママね、昨日からいないよ?
買い物に行って帰って来てないんだ。」



そんな私の答えに父はそれ以上何も言わなかった。



「詩茉、お腹すいてないか?
ほら、お土産のパンだ。一緒に食べよう。」



母がいないのは寂しかったが久しぶりに帰って来た父がいて寂しさはほとんど消えていた。