家についてから葵は、急いで椿のもとに向かった。 椿がおいてある部屋について見てみると、 枯れている椿と花びらが散ってしまった椿がそこにいた。 「あっ!椿が!!」 葵は、急いで駆け寄る。 花びらが散ってしまった椿は、赤。父の椿だった。 枯れていた椿は白。母の椿だった。 葵は、二本の椿と、母。同時に大切なものをなくしてしまったのである。