ちょっと意地悪しすぎたか?
先輩の寝顔がかわいすぎて思わず写メってしまった。
それを見た先輩が怒っている。
その姿もまた可愛い。
調子に乗って携帯を高く上げたその時、
「うおっ!」
「わぁ!」
バランスを崩して2人して地面に倒れた。
「イテテ…」
腰打った~。そう思って目を開けると…
俺の上に乗っている真子先輩。
「ご、ごめん…」
そう言って真子先輩は目を開いた。
するとみるみるうちに顔が真っ赤になった。
今ある状況を把握したらしい。
「ご、ごめんっ!!!」
そう言って俺の上から退こうとする先輩。
俺はつい、そのまま抱きしめてしまった。
最近会ってなかったせいかな。
真子先輩がすごい恋しくなった。
「先輩…会いたかった」
そう言ってさらに力を入れて抱きしめる。
付き合ってもなってないのにこんなことしちゃいけないってわかってるけど、
本当に会いたかったんだ。
でもこれ以上抱きしめてたら、離せなくなりそう。
俺はそっと真子先輩を離して2人で立ち上がった。
「…一緒に帰ろっか」
俺がそう言うと、先輩は顔が赤いままコクリと頷いた。
俺はそんな先輩を見て笑った。