「よーし、泳ぐぞ!!」



秋が元気よく更衣室から飛び出してきた。

アイツはホント元気なヤツ。



「よーし、浮かぶぞ!!」



そう言って、真子が浮き輪をかぶりながら更衣室から出てきた。

真子は運動音痴。水泳も苦手だ。



「ほら!啓太!早く行くよ!!」



秋と真子が俺に近づいてきた。

それにしても…



「お、お前ら、いつの間にそんな成長してんだよ」



目のやり場に困る。

秋はまぁ、昔からボンッキュッボンッだったが、最近では真子も…



「げ、げー!!啓太ヘンタイ!!逃げるよ、真子!」」



「えっえぇ!?」



秋がそう言って、真子は訳も分からず秋に引っ張られていった。

ちょ、ちょ、ちょい待て~!!!



「へ、ヘンタイ言うな~!!」



「キャハハハ!!」



「あ、秋早いっ!!」



ザッバーン!!!!



そして3人してプールに入った。



「冷たーい!」



真子が浮き輪につかまりながらブルブルと震える。



「気持ちいいじゃん~」



秋はスイスイと泳いでいく。

秋は運動が得意。水泳もなかなかの実力者だ。



「ちょ、秋!あんま遠く行くな!」



そう言って秋を追いかけようとしたとき、



「やぁ、啓太。置いてかないでよ」



そう言って俺の腕を掴んだのは真子だった。

真子は水も苦手。確かに一人にしておけないな。



「わかったよ。ここにいるって」



俺がそう言うと真子はにこっと笑った。

それを見てキュンとしたのは黙っておこう。