朝、登校して学校の門をくぐる。

最近は寝坊はしてない。絶好調だ!



「おはよ~」



いつもどおり教室のドアを開ける。

すると



「ちょっと真子!!」



いきなり秋が現れて首根っこを掴まれる。

そして目の前にはなぜか腕を組んでる啓太がいる。

心なしか、目の下にはクマがある気がする。



「な、なに?」



そう言うと首根っこを掴んだままあたしの席まで行き、座らせた。

そして、目の前に2人が仁王立ちしてる。



「なんで真子、松永隼人くんと知り合いなの?」



秋がそう聞いてきた。

少し楽しそうに見えるのは気のせいかな?



「おい、白状しちまえよ、楽になるぞ~」



啓太は…なんか怒ってる?

そして目の下のクマがさらに怖い。



「べ、別にただの友達だよ」



そう言っても2人はあたしの前からどこうとしない。



「だーかーらー、どこで友達んなったんだよ」



啓太がじりじりと近づいてくる。

秋はそれを見てクスクス笑ってる。

ちょ、助けてくれよ!!



「ほら、言えよ」



ち、近い!啓太の顔が近い!!



「ち、近いってば!!」



あたしはそう言って啓太を蹴とばした。

かなり飛んで行ったと思う。

すごい音がして、啓太は後ろに倒れた。

その時、



「おはよ~席つけ~って…何やってんだ?お前ら」



タイミングよく原田先生が教室に入ってきた。



「なんでもありません!」



あたしはそう言って何事もなかったかのように机の上にあったカバンを机の横にかけた。

啓太は腰をさすりながら、あたしをキッと睨んで自分の席に着いた。

なんで啓太があんな怒るのかわかんない。

あたしは1日プンプン怒りながら過ごしたのであった。