隼人と真子ちゃんが付き合ったことはすぐに分かった。

だって、2人の行動がなんだか変だった。



「真子ちゃん、卒業おめでとう」



「ありがとうございます」



卒業式の日、帰ってきた真子ちゃんにそう言った。

すると、一緒に帰ってきた隼人が、



「じゃ、じゃあ俺着替えてくるわ」



そう言って二階に行くまでの階段を上る。

でもなぜか右手と右足が一緒に出てる。



「真子ちゃんは今日はクラスの打ち上げあるのか?」




聞くと真子ちゃんはニコッと笑って頷いた。

そして、



「あたしも着替えてきます」



隼人の後を追うように階段を上り始めた。

でも…真子ちゃんも右手と右足が一緒に出てる。

その次の日もおかしかった。

2人の会話も全然かみ合ってない。

俺はピンと来た。

こいつら、絶対付き合ったな。

そう思った時、ちょうど電話が鳴った。

それは真子ちゃんのお母さんからだった。

俺はお母さんにそのことを言うとすごい嬉しそうだった。

あと一つ、真子ちゃんにとって嬉しいニュースを聞いた。